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SplitDrive Profile

真・すぷどら結成伝説

むか~しむかし(25年くらい前)、大阪の守口市というパナソニックのある下町に、

タカシという髪の毛がたいそうフッサフサの青年がおったそうな。

 

ある日シャムシェイドというロックバンドをテレビで見かけたタカシは、

突然ロックに目覚め、俺もバンドを組みたい!と大騒ぎ!

しかしタカシには問題があった。タカシは縦笛はおろか何も楽器が演奏できなかった。

タカシはない知恵を絞り、あたりまえの答えに至った。

「俺がボーカルしたら楽器できなくてもバンド組めんじゃん?」

そう、まさにボーカリストあるあるだ。

 

そうして中のいい友達に声をかけ始めたのだが、誘っても誘っても誰も集まらない。

「なんでお前のバックバンドをしなければいけないんだ!」

そんな中傷も聞こえてくる。そうこうしているうちに髪の毛がポロリ。

 

そんな打ちのめされたタカシを影から見ていた男がいた。

Kくんだ。「ベースならやるよ」と向こうから声をかけてくれた。

タラララッタッタッタ~!タカシはついに仲間を手に入れた!

そしてある日、友達から「コウジがドラムをやっているらしい」と噂で聞きつけたタカシは

自宅までお仕掛けて「お願いだ!俺のバンドのドラムを叩いてくれ!」

人生にはいい風が吹くときがある。二つ返事でOKをもらい残るはギターだけとなったのだ!

そしてそれは奇跡だった。

 

偶然は重なるもので、兄がギターをやっている友達のデモテープを持って帰ってきた。

聞いた瞬間に「この人だ!」タカシはインスピレーションに従い

当たって砕けろ!あったこともない兄の友達の家へ直談判!これまた二つ返事でオッケーをもらえた。

情熱で突っ走れば案外、突破口は開くものだ。

タカシ達はLIVEをやるべく、日夜練習を繰り返した。

そしてそれは、タカシにとってバンドが一番楽しいときでもあった。

 

そうこうしているうちにLIVEの日がやってきた。

ボーカルは歌うだけ。そう思っていたタカシに難題が降りかかる。

そうMCだ。ボーカルに限った話ではないがLIVEではだいたいフロントマンがMCを努めることが多い。

タカシは知らなかった。MCでしゃべることは事前にある程度決めておいたほうがいいことに。

 

LIVE開演!ついにさいは投げられた。1曲目が無事に終わる。さあ、MCだ。

タカシは目の前が真っ白となり、おどおどとしながら、弱々しい声で

「え~、、しゃべることないので、、、次の曲いきま~す。」

ざわ…ざわ…ざわ…会場には冷たい空気が流れていた。惨敗!徹底的惨敗!

そしてまた髪の毛がポロリ。

 

「Kくんお願いだ!俺ベース練習するからボーカル辞めたい!」

よほど先日のライブが辛かったのだろう。

Kくんは「自分がサイドギターやるから新しいボーカル探そう!」と言ってくれたのだった。

 

しかし次の問題はボーカルだ。どうやってボーカルを探そうか、と。

バンドをやりたいのにバンドをやれない。タカシは思いつめた。

もうあれだけフサフサだった髪は残り少なくなっていた。

 

月日は流れ、タカシは学生時代の旧友との飲み会に誘われた。

あの懐かしい日々に思いを馳せていた、あの子に会えるかもしれない。

タカシはちいさなトキメキを胸に抱えて、飲み会の会場へ足早に向かったのだった。

 

「あ、、あんた誰?」

あの子の第一声は、タカシのHPを0にするには十分な一撃だった。

しかしそれもそのはず、あのフサフサだった髪はもう一本も残っていない。

その風貌はもはやカタギのそれではなかったのだ。

 

しかし、ここでくじけては男がすたる。勇気を振り絞って声をかけるんだ!

その時タカシに名案が浮かんだ!

「そうだ!この子をボーカルに入れれば、仲良しになれるんじゃないか?」

「なあ、、オレバンドやってんねんけど〜バンドのボーカルに興味ない?」

髪は、、いや神はタカシに味方した。

「私、歌うのめっちゃ好き!やりたい!」

 

こうしてすぷどらは結成されたのだった。

のちにKくんは仕事の都合でバンドを去っていった。

 

おわり

Vo.Erika

5月27日生まれ

O型

Gt.yamato

11月1日生まれ

​AB型

Ba.Takashi

6月21日生まれ

O型

Dr.Koji

8月31日生まれ

A型

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